イオンは緊急事態宣言の解除を受け、5月28日から首都圏の「イオンモール」全25カ所の営業を全館で再開した。再開にあたっては、館内の「三密」を避けるため、入場者数の基準値を設け、基準を超えた場合は入場制限も行う。新たにスマートフォンのアプリによるナビゲーションシステムも用意し、モール内の行きたい場所にスムーズに行けるしくみも導入した。千葉県内のイオンリテール33店では、千葉県産品のフェアを5月と6月に2回開催し、地域の生産者の支援も行う。

イオンモールでは政府による緊急事態宣言を受け、4月8日から7都府県、4月18日から全国で、核テナントのスーパーを除く、専門店部分を臨時休業してきた。

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5月13日からは順次、19県で専門店部分の営業を再開している。緊急事態宣言の解除を受け、5月28日から首都圏1都3県でも営業を再開し、全国のイオンモールが営業再開した。なお、映画館のイオンシネマは、席数を減らすなど密にならない対策を取って、千葉県内で5月29日から営業を再開するが、東京都内での再開は未定だという。
エレベーターやフードコート、トイレや展示家具にも案内を掲示し「三密」を回避

エレベーターやフードコート、トイレや展示家具にも案内を掲示し「三密」を回避

 
イオンモールは各入口にカメラによる入館管理システムがあり、顧客1人1人の出入りを把握している。今回、厚生労働省が「ソーシャルディスタンス」の基準として公表している密集指標1人あたり6平方メートル、密閉指標1人あたり30平方メートルを各モールの床面積、館内体積に当てはめて入場人数の上限を設け、上限に対して現在何パーセントかを、随時サービスカウンターのモニターに提示して、顧客に混雑度を情報として伝えていく。「80~90%程度に達した時点で入場制限を掛ける計画だが、昨年の実績を勘案しても、実際に入場制限になることは少ないのではないか」(中根健イオンモール千葉事業部長)という。
 
アプリのナビゲーションシステムは、モール館内にあるタッチパネル式のフロア案内モニターを、タッチパネルに触れたくないという顧客の気持ちを考慮して、スマートフォンのアプリにしたもの。

館内ナビで目的地への移動をスムーズに

館内ナビで目的地への移動をスムーズに

 
千葉県産フェアは、6月15日の「千葉県民の日」に合わせて毎年1回行われているが、今年は5月28日~31日、6月12日~15日の2回開催する。県内産の農・水・畜産物、加工食品、日配品、惣菜など最大282品目を展開する。
 
5月のフェアでは110品目を扱い、給食用に生産されていた白子町のタマネギ、地元で水揚げされた金目鯛やはまぐり、給食にも提供されているフルヤ乳業(千葉市)の牛乳などを各売り場で展開する。旭市で製造されている「にら餃子」「スタミナ餃子」は、店内で焼いて惣菜売場で販売する。 イオン本社近くの旗艦店「イオンモール幕張新都心」では、モールのすべての入り口に検温装置を消毒薬を用意し、フードコートや館内のベンチは席を間引きした。1500席のフードコートは半分の750席にした。エレベーターは1機当たりの定員を4人に抑え、トイレも使用できる便器を間引きして対応する。

イオンモールの千葉県産フェアは5月28日~31日、6月12日~15日の2回開催

イオンモールの千葉県産フェアは5月28日~31日、6月12日~15日の2回開催

 
小林純一イオンモール幕張新都心ゼネラルマネジャーは、約2カ月ぶりの全館営業再開にあたり、「安全・安心な環境維持につとめ、密を避けながら、ゆっくり客数の100%回復を目指していきたい」と話した。