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» 2020年08月06日 12時40分 公開

もし原爆の日にSNSがあったら――NHK広島、実在する日記から当時の様子をTwitterで発信 (1/2)

NHK広島のTwitter企画「1945ひろしまタイムライン」が話題だ。「もし75年前にSNSがあったら」というコンセプトで、1945年に広島で生活していた人がつぶやいていそうな内容を再現したツイートを投稿している。

[谷井将人,ITmedia]

 NHK広島が今春に始めたTwitter企画「1945ひろしまタイムライン」が話題になっている。「もし75年前にSNSがあったら」というコンセプトで、同局のスタッフが1945年に広島で生活していた実在する3人の日記を基に、3人が75年前のちょうど同じ日につぶやいていそうな内容を再現したツイートを投稿している。

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 Twitter上に開設したアカウントは、広島の新聞社で記者をしていた「一郎さん」、広島市に疎開していた「やすこさん」、中学生の「シュンちゃん」の3つ。8月6日には午前8時ごろから、3人が原爆を受けたの様子を「先ほどの母親はもう動かなかった」「空は嫌な色に曇っている」「全滅 広島が?」といったツイートをそれぞれリアルタイムに更新している。

 75年前のつぶやきを再現するため、NHK広島のスタッフは当時の日記や資料を調査した他、日記に書かれた内容を実際に体験した。料理を再現したり日記に書かれた道を実際に歩いたりして「この人だったらどんなことを投稿するか」を想像したという。

photo 制作の様子

 ツイートの内容は日記を書いた本人の証言を尊重しているため、本人が事実を間違って認識していた場合など、歴史的に正しい内容ではない可能性もあるとしている。

 ツイートは劇作家の柳沼昭徳さんが監修。柳沼さんは企画について「広島は平和や原爆、核廃絶といった言葉とともに世界中の人々に記憶されてきたが、(原爆を体験していない)次の世代の人々が、これらの言葉に実感を保ち続けることは、そう簡単なことではない」と、当時の空気感を伝えたいとしている。

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