馬の模様が入った馬

白馬を宿した野生馬 image credit:mcrmustangs/Instagram

 アメリカ西部では、公有地に住む野生の馬やロバが土地管理局により追い立てられ、捕獲される事態が起こっている。政府が土地を商用利用する為だ。

 困難な状況に直面している野生馬と野生ロバを助けようとする保護団体は、日々その救助と保護に尽力している。

 今回、同団体は2018年に土地から追い出された846頭のうちの1頭をSNSシェア。その馬のボディには、ユニーク美しい「白馬」の模様があった。

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ボディに美しい馬の模様がある野生馬

 アメリカ西部では、土地管理局(BLM)がヘリコプターを使用して、公有地から何千頭もの野生の馬とロバを追い立て、捕獲している。毎年、税金8千万ドル(約87億円)を投入し、商業的利益を優先した放牧地化を進めるためだ。

 捕獲された野生馬たちは、家族とも引き離され、最終的には処分される事態に陥っているのだ。

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kasabubu/pixabay

 こうした悲劇を止めるため、カリフォルニア州デイビスに拠点を置くアメリカン・ワイルドホース・キャンペーン(AWHC)スタッフたちは馬たちの保護、救助にあたっている。その活動中、1頭の馬に出会った。

 後にシーラスと名付けられたそのメス馬は、2018年に土地管理局捕獲された846頭の野生馬のうちの1頭だったが、その体には白馬が走っているように見える美しくユニークな模様があった。


 AWHCスタッフは、オレゴン州バーンズ近くで4頭のマスタング(小型馬が野生化したもの)を観察していた時に、シーラスを発見したという。

 茶と白のシーラスは、たてがみも一部が茶色くて白い。その白いたてがみ部分がボディの白い模様と重なって、もう1頭の馬のように見えるのだ。

 さらに白い部分の目元部分には小さな茶色の斑点があり、これがより一層、白馬のように見せている。

 シーラスが走ると、ボディの馬も一緒に走っているような錯覚に陥ったスタッフは、その美しさに感動。

シーラスは、自由と喪失、美しさ、悲劇が反映されたアメリカの野生馬の象徴です。この驚くほど美しい馬を何としてでも救出・保護してやるべきだと思いました。(AWHC管理者グレースカーンさん)

救出・保護されたシーラス、現在は保護区で幸せに暮らす

 AWHCによると、土地管理局によって捕獲された多くの馬は、野生環境から残酷にも切り離され命を落とすことも少なくなく、万が一生き残っても政府の保管施設に備蓄されるか、引き取り手を探して競売にかけられるかという運命を辿るのだそうだ。

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Free-Photos/pixabay

 人間の身勝手な理由で、野生の個体数を無理やり制限するこの試みに反対し、野生馬を救おうとしているAWHCスタッフは、その後北カリフォルニアにある野生馬保護区『モンゴメリー・クリーク・ランチ』の協力を得て、シーラスを無事に救出・保護することができた。

 今年3月に2000エーカーほどある同保護区へと移されたシーラスは、現在保護された200頭以上の野生馬たちと平和に暮らしている。

 推定10年以上も野生の中で過ごしてきたシーラスだが、保護区スタッフによると「時々気に入らないことがあると小さくいななくだけで、基本はとても穏やかでやさしい性格」だそうだ。


 保護区のスタッフは、「シーラスのストーリーを介して、アメリカ西部の野生馬に起こっている出来事をみんなに知ってもらえたら」と話している。

written by Scarlet / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52291516.html
 

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